【実務者が語る】算定基礎・労働保険の計算・納期の特例…6月を乗り切る税理士事務所員の働き方
2026/06/13
こんばんは。
大澤総合会計事務所 代表の大澤です
6月になると、税理士事務所で働く方なら誰もが感じるあの独特の忙しさ。
確定申告が終わってホッとしたのも束の間、気づけばまた書類の山と向き合っている——そんな日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
今回は、この時期特有の業務と、私なりの乗り切り方についてお話しします。
## 6月は「地味に重たい」業務が集中する月
税理士事務所の繁忙期といえば、一般的には確定申告シーズン(1〜3月)や年末調整(11〜12月)を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも実は、6月も実務者にとってはなかなか手強い月なんです。
主な業務を挙げると、「算定基礎届」の準備・届出、労働保険の年度更新、そして源泉所得税の納期の特例を選択している顧問先への対応があります。
算定基礎届というのは、4〜6月の給与をもとに社会保険料の基準となる「標準報酬月額」を届け出る手続きです。労働保険の年度更新は、前年度の保険料を精算し、新年度の概算保険料を申告・納付するもの。どちらも7月上旬が期限ですが、6月中にデータを揃えておかないと間に合いません。
派手さはないけれど、確実にこなさなければならない——そんな「地味に重たい」業務が重なるのがこの時期の特徴です。
## 複数のクライアントを同時並行で進める難しさ
6月の難しさは、単に業務量だけではありません。複数の顧問先の手続きを、ほぼ同じタイミングで進めなければならない点にあります。
A社の算定基礎の資料を待っている間に、B社の労働保険の計算を進め、C社からは「納期の特例の納付書、いつ届きますか?」と連絡が入る——こんな状況が日常的に起こります。
私が意識しているのは、「待ちの時間」をうまく使うことです。クライアントからの資料提出には、どうしてもタイムラグが生じます。その間に別の案件を進めておくと、資料が届いたときにすぐ着手できます。
また、顧問先ごとに「いつまでに何が必要か」を早めにお伝えしておくことも大切です。直前になって慌てて連絡すると、お互いに余裕がなくなってしまいますから。
## 効率化と「割り切り」で乗り切る
正直なところ、この時期はどれだけ段取りを工夫しても、ある程度の残業は発生します。完璧を目指しすぎると心が折れるので、「今日はここまで」という線引きも時には必要やな、と思っています。
効率化の面では、給与計算ソフトや届出の電子申請をフル活用しています。以前は紙で届け出ていた手続きも、今はe-GovやGビズIDを使えばオンラインで完結するものが増えました。
もう一つ、先輩から教わって実践しているのは、「チェックリストを毎年アップデートする」こと。去年つまずいたポイントや、見落としがちな項目をリストに追加しておくと、同じミスを繰り返さずに済みます。地道ですが、確実に自分の武器になっていると感じます。
## まとめ
6月は華やかさこそないものの、実務者としての力が試される月です。焦らず、一つひとつ確実に。乗り越えた先には、きっと自分の成長を実感できる瞬間が待っています。今年も一緒に頑張りましょう。
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