「自分のせい」が正解とは限らない|税理士補助が陥りやすい自責思考の罠
2026/07/05
皆さん、こんにちは。
大澤総合会計事務所 代表の大澤です。
税理士事務所で働き始めたころ、ミスをするたびに「自分がもっとちゃんとしていれば」と思っていました。
責任感があるのは良いこと。でも、その考え方が自分を追い詰めてしまうこともあります。
今日は、税理士補助として働く中で気づいた「自責思考の落とし穴」について、少し書いてみたいと思います。
## 「全部自分のせい」と思い込んでいた頃
入所して間もない頃、申告書の数字を一箇所間違えてしまったことがありました。
先輩に指摘されたとき、顔から火が出るほど恥ずかしくて、「なんで確認しなかったんだろう」と何日も引きずりました。
それ以来、何かうまくいかないことがあると、真っ先に「自分のどこが悪かったか」を考えるクセがついていました。
一見すると反省できる真面目な姿勢に見えるかもしれません。でも今振り返ると、あれは「反省」ではなく「自分を責めているだけ」だったように思います。
問題の原因を冷静に分析するのではなく、ただ自分を悪者にして終わらせていた。それでは同じミスを防ぐことにもつながりませんでした。
## 自責思考が強い人ほど、構造の問題を見逃しやすい
税理士事務所の仕事は、複数の案件が同時に動き、締め切りも重なりがちです。その中でミスが起きたとき、「自分の注意力が足りなかった」で片づけてしまうのは簡単です。
でも実際には、チェック体制が整っていなかったり、引き継ぎの仕組みが曖昧だったりと、仕組み側に原因があるケースも少なくありません。
自責思考が強い人は、こうした「構造の問題」を見逃しやすい傾向があります。本来なら事務所全体で改善すべきことまで、個人の努力や根性でカバーしようとしてしまう。それが続くと、静かに疲弊していきます。「自分のせい」にするのがクセになっている人ほど、少し立ち止まって「これ、本当に自分だけの問題かな」と考えてみることが大切です。
## 自責と他責の「あいだ」を持つ
誤解のないように書いておくと、何でも環境や他人のせいにすればいいという話ではありません。
自分に改善の余地があるなら、そこは素直に受け止めて直していく姿勢は必要です。
ただ、「自責か他責か」という二択で考えなくてもいいと思うんです。自分にできることはやる。
でも、自分ではどうしようもない部分は、無理に背負わない。このバランス感覚が、長く働き続けるうえではけっこう大事やな、と最近は感じています。
特に繁忙期は心身ともに余裕がなくなりやすい時期です。
そんなときに「全部自分のせい」と抱え込んでしまうと、どこかで限界が来ます。自分を守るためにも、原因を冷静に切り分ける視点を持っておきたいものです。
## まとめ
過去に他責思考の塊のようなスタッフがいました。本人はまったく他責のつもりがないから厄介で、、結局退職することになり最後の最後まで他責で終わりましたが、そういう人は成長や成果が出ないですし、周りともうまくいかない気がします。。
逆に「自分のせいにできる人」は誠実で、周囲からの信頼も得やすいと思います。でも、それが習慣になりすぎると、心がすり減ってしまうこともあります。
責任感を大切にしながらも、自分を必要以上に追い詰めない。そんなバランスを、少しずつ見つけていけたらいいですね。
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